大切に温めているテーマに「生命樹」があります。
2003年5月に国際フォーラム(有楽町)で展示した際には、多くの方にご来場いただきました。
その反響の大きさに、正直、とても驚いたというのが本音です。
リクエストの多い展示会なのですが、その言葉の持つ奥の深さに、気軽にできない・・・とも考えてもおります。
生命樹・・・
民俗や宗教に関係なく、各地で、不老長寿、豊穣祈願を祈るものとして、
そして、楽園絵図としても、描かれています。
---なんとなく集めていた布に、ある共通点があり、それを生命樹の構図だということを、
インドネシア染織のコレクターの方に、教えていただきました。
その地域ごとの伝承文化や、社会構図のような部分と、そして、
全体に自然と調和した美しさを描こうとする部分も気に入っています。
このカラムカーリは、約二千年前のモチーフを再現したものです。
沖縄の紅型の筒描きと、よく似た筒描きの技法で、模様が描かれた、草木染めです。
この技法を用いた生命樹木を、数枚オーダーしましたが、木の枝や葉、実、
そして、獣、鳥、土壌部分・・・同じデザインのものがありません。
その復元については、月刊誌、「Saudi aramco World」 2000年9-10月号で紹介されていますた。(写真・上)
これまでに紹介した「生命樹」
---昨日、関西にお住まいの方から、このカラムカーリの「生命樹」の問い合わせのメールをいただきました。
文末に、兼高かおるさんは、神戸のご出身で、お父様がインドの方だということ、
最近、淡路島記念館ができたそうだ・・・ということが書き添えられていました。
このブログを見てくださっているとのことです。うれし気恥ずかし・・・。
以前から、淡路島に行ってみたいと思っていました。
香木、最近知ったみんぺい焼が作られていたこと。そして、温泉、海の幸。
知るほどに、惹かれていたところに、兼高かおるさん旅資料館のお話です。
行かなければならないような気がしています。。。