FC2ブログ

更紗とアジアの良布 Rumiko KOGA

ARTICLE PAGE

古渡り更紗

コレクション
  • comment18
  • trackback0



 
 日本で「古渡り更紗」として珍重されてきた、更紗の紹介です。

 古渡り更紗の多くは、インドで作られたものです。

 
 この布の大きさが、インドネシアのサロン(腰衣)のサイズというところや、また、インドネシア

 向けによく作られていた模様や構図という点から、インドで製作され、インドネシアに渡り、

 それから日本に入って来たのではないかと考えられます。


 インド更紗は、交易品として需要が高く、東西に運ばれたという背景が有り、ヨーロッパ向け、

 タイ、インドネシアなど、輸出先の好みに応じて、製作されていたといわれています。

 
 インド茜の色あせ具合が、とても魅力的です。

 天然染料で染めた布が、年月を経ても美しいことを語ってくれる布です。


 つくられた時代は特定できませんが、100年以上、もっと古い物かも知れません。

 あまり良い状態とは言えませんが、こうして1枚の布のまま現存しているのは、

 数少ないのではないでしょうか。こちらは、友人に譲り受け、資料として所有しているものです。


 雑誌の撮影などでは、アイロンをかけて、しわを伸ばしますが、

 余計な負担をかけたくないので、シワのついたまま写真を撮りました。


 古い布が教えてくれる、天然染料の美しさや、仕事の細やかさを見るたびに、

 これから先の100年後に「こんな技術があったんだ」と、思わせられるような布を、

 作りたいと思い始めました。


<追記>この布は、日本のある家の蔵に眠っていたものです。
   どのような経緯で、日本に入ってきたのかは定かでありません。

 
  

 

 
 
 

 

 
 

 
 

 
 

Comments 18

cre*mwa*e1*79  
No title

なんともいえずきれいですね!プロフィールの写真のもすごくスキです。なかなかめぐりあえない古い更紗ですね。

2006/03/23 (Thu) 17:58 | EDIT | REPLY |   
針刺し家  
No title

古い布は とても勉強になります 仕事の細かさ色使い 所々にみえる ユーモア この布をみせて頂いて ありがとう

2006/03/23 (Thu) 22:39 | EDIT | REPLY |   
Collection Saya  
No title

古布はいろんなことを教えてくれます。骨董もそうなのかもしれませんね。プロフィールの布は最近のものです。最近のものにしては、なかなか良い布です。

2006/03/23 (Thu) 22:42 | EDIT | REPLY |   
Collection Saya  
No title

すみません。実はよく見ていただくとわかると思うのですが、意外に雑な作りなんです。トゥンパル(二等辺三角形の部分)も均一じゃないし...。でも、今の雑なものとは大きく違います。その当時の手の抜き方もチラホラ見えたり...。

2006/03/23 (Thu) 23:01 | EDIT | REPLY |   
針刺し家  
No title

その手抜き加減が 大好きです 線がまがっても 図形が きっちりしなくても 堂々としている布が うらやましい 初めてみた バリの更紗に 土の下の ミミズなどの 虫が描かれていたのに すごく 感動しました。 更紗の国々のおおらかさ 見習いたいです

2006/03/24 (Fri) 07:52 | EDIT | REPLY |   
Collection Saya  
No title

そうですね。ジャワ更紗では虫を描くこともあります。蝋をのせて描いている途中で、疲れてきたり(!?)するのかもしれません。今度、手抜きのないものもお見せしたいと思います。

2006/03/24 (Fri) 09:13 | EDIT | REPLY |   
nip*on*m  
No title

良いですネ 100年以上前ですか。 古渡りの名の由来はやはり ”昔渡ってきた”という 意味なのでしょうか。

2006/03/24 (Fri) 09:13 | EDIT | REPLY |   
Collection Saya  
No title

いつの時代から「古渡り更紗」と言われるようになったのか、定かではありませんが、16世紀頃から日本に入ってきているようなので「昔渡って来た」という意味でよいのではないかな(!?)と思います。

2006/03/24 (Fri) 10:03 | EDIT | REPLY |   
空間タイル★パールF  
No title

形や配置、色彩が優しい感じで、今の生地では出せないその時代の風合いがいいですね。その時々のいいものは何年たってもいいのですね。すごくやわらかい斬新な形に何故か癒されますね。

2006/03/24 (Fri) 19:50 | EDIT | REPLY |   
daddys  
No title

更紗の赤い色に特に惹かれます。いつか店の壁に飾りたいと思ってます。ところで、次女の名前に更紗をあげたんですが、夏月になってしまい、ちょっと残念でした。(-_-)

2006/03/26 (Sun) 16:36 | EDIT | REPLY |   
Collection Saya  
No title

pearlfinish6211さん、おっしゃられるように、古い布の良さは、今の布や染料では出しづらく、その時代ならではの良さが魅力のひとつなのです。

2006/04/01 (Sat) 11:31 | EDIT | REPLY |   
Collection Saya  
No title

daddys'さん、私も更紗の茜の色に惹かれています。お嬢さんのお名前、夏月ちゃんですか。かわいいですね。

2006/04/01 (Sat) 11:35 | EDIT | REPLY |   
kokogaiinoyo  
No title

初めて投稿いたします。布は本当に楽しいものですね、一言よろしいですか・・ 古渡り更紗とは15-18世紀にわが国にもたらされた更紗のことを言います。上記の更紗は20世紀初頭にインドネシアのスマトラ島からインドに発注された更紗で通称「スバギ・インディア」と称されます。 古渡りでなく、古更紗と呼ばれたほうが良いと思います。写真の鋸歯文様は「若竹」を意味する吉祥紋で中国の影響を受けたものでしょう。江戸期にこの文様が日本にも伝わり、新撰組の羽織の袖文様はまさに、この鋸歯文様です。ご参考までに・・

2006/04/15 (Sat) 17:40 | EDIT | REPLY |   
Collection Saya  
No title

ご教示いただき有難うございます。またページをご覧下さい。

2006/04/15 (Sat) 20:45 | EDIT | REPLY |   
pada  
No title

初めまして、このスバキいいですね、インドネシアで初めて見ました。その時
ジャカルタNO1のコレクタータと自称する店主が此れはインド製、此方は、まねをした、インドネシア製と言っていました。じゃあどちらが言いのと聞くと、どちらも良いと言う返事でした。又非常に古いともいっていました。
李朝と初期伊万里の関係だなと思ってその時は妙に納得しました。

2008/07/06 (Sun) 00:42 | EDIT | REPLY |   
Collection Saya  
No title

padapada様、はじめまして。
インドネシアの染めや織りには、インドのモチーフや、技法を真似たものは多いです。
大国インドへの憧れもあったのでしょうね。
けれど、インドネシアの好みが、どこかしらに加えられるので、見分けはつくものです。
それぞれに違った良さがあるので、どちらも良いとおっしゃられるのも、とてもわかるような気がします~。

2008/07/06 (Sun) 12:26 | EDIT | REPLY |   
kon*21*  
No title

陶芸(アマチュアー)をやっていますが、鋸歯文は江戸期より以前にあるような気がします、織部の模様に良く出てきます、間違っていたら御免なさい。
布の模様は陶芸の絵付けをするうえにも大変参考になります、辻が花の模様は織部のお茶碗の絵付けに利用させていただいています、時々お邪魔させて頂きます。

2009/03/19 (Thu) 19:07 | EDIT | REPLY |   
Collection Saya  
No title

kon21様
いつから鋸歯文といわれるようになったのかは定かでありませんが、
古くからあるデザインだと思います~。
陶芸の絵付け、布との共通点もあって、興味があります~。

2009/03/25 (Wed) 10:29 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply