流行のピンク
ここ数年、アジアの国では、ショッキングピンクなど華やかな色の服や布が目に留まります。
また、日差しの強さもあり、鮮やかな色が映え、人々にもよく似合います。
古きよき時代のバティックを作ろうと、インドネシアの工房で話を進めていると、
天然染料をつかった色、もしくは、天然染料のような落ち着いた色合いを、希望することになります。
ある時、染料に茶褐色や藍色でオーダーしたはずが、私になんの連絡もなく、
ピンク色に変更されていたことがあります。その時の説明に「あなたのいう色は古いわ、
こういうきれいな色も出せるのよ」との事。返す言葉が見つからなかったことがあります。
現地で、結婚式や行事に出ると、華やかなピンク色や、ブルー、グリーンの染めや、織りの布を
纏った女性たちで眩しいくらいです。招かれて出席する際には、むこうの季候に適している、
現地の正装を着ています。私の着るものは、地味すぎてかえって目立ってしまうようです。
「うちの国の伝統を愛してくれてありがとう」
「今の時代にこういう色を好のみ、似合うのは日本人だけね」と誉め方(!?)もいろいろ。
写真は、チレボンの工房でみつけ、流行の記念(!?)に購入したものです。