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更紗とアジアの良布

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生命樹

オリジナル
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こちらのカラムカーリー(インド更紗)は、3年前にオーダーし、最近、出来上がったものです。

筒描きで、天然染料のみで染めています。


全体に広がる百花繚乱の花。

樹木は、うろこ状の山の上にそびえています。

この山は、獣の屍や木から落ちてできる腐葉土などといわれ、

「再生」を表しているそうです。


アジアを旅していて、気に入った布の模様に、

「生命樹」と言う構図があることを知りました。

地域や民族、宗教を越えて、見ることができる模様です。


展示会のテーマのひとつにしています。

わたしが「生命樹」の模様を集めていることを知っている友人、

知人たちも、旅行の際に見つけて買ってきてくれることもあり、コレクションも増えました。


実をつけ、花を咲かせ、人間より大きく、長く生きる樹木。

鳥や獣も集います。

描かれる樹木は、地域などによって異なりますが、

豊穣祈願、不老長寿を祈る気持ちは、だいたい同じようです。


このカラムカーリーは、出来上がり間もないころは、ミルクの匂いがします。

綿の布を天然染料で染める場合、たんぱく質を含んだ液に浸し、天日で乾かすと、

きれいな色に染まるのですが、インドの場合、ヤギや牛のお乳を使うためです。

媒染の時にも、ミルクを用いることもあるようです。


日本では、水につけた大豆を一晩寝かせ、ミキサーで混ぜて、

絞った豆汁(ごじる)を使います。


なかなかよい仕上がりに、とても満足している一枚です。

素材:綿
技法:カラムカリ(手描き)
特記:昔ながらの技法で、天然染料で再現しています。

Comments 20

針刺し家  
No title

とてもダイナミックですね 大きな一枚の布に これだけの柄を載せるのは かなりの構成力だと思います とても勉強になります

2006/05/09 (Tue) 20:07 | EDIT | REPLY |   
Collection Saya  
No title

コメント有難うございます。出来上がってしばらくは、赤ちゃんのにおいのような...を楽しめます。

2006/05/09 (Tue) 20:09 | EDIT | REPLY |   
Collection Saya  
No title

この構図を筒描きで描くと、どうしてもこのくらいの大きさになってしまうようです。サイズ書き忘れていました110c×184cmです。シワを伸ばすために、部屋の壁に掛けていますが迫力ありますヨ。

2006/05/09 (Tue) 20:24 | EDIT | REPLY |   
chocoholic  
No title

お久しぶりです~!「生命樹」ですかぁ。1枚の中に、たくさんの物語があるようです。ほんのりミルクの匂いというのも初めて知りました。日本は豆汁、なるほど、です。細部まで、とても綺麗ですね~。

2006/05/09 (Tue) 20:38 | EDIT | REPLY |   
【一沈】  
No title

オーダーとありますが、どのようにオーダーされるのですか。もともと伝統の柄がありそれを注文される。基本パターンがいくつかあり、それぞれの配置を指定される。co-sayaさまがデザイン画を描いてその通り作らせる。いずれなのでしょうか。それにしてもこのパターンは「降り注ぐ」物があります。【一沈】

2006/05/09 (Tue) 22:32 | EDIT | REPLY |   
Good Fellow  
No title

う~ん これもすばらしい!

2006/05/10 (Wed) 12:28 | EDIT | REPLY |   
Collection Saya  
No title

chocoholic2828様お久しぶりです。しばらく忙しくしておりました。展示会では、来場のみなさまから感想を伺う事ができます。文学、自然環境、民族、歴史...とジャンルもいろいろ。中には人体図にみたてられるのでは?と話も。いろんな物語への展開があるようです。

2006/05/10 (Wed) 14:12 | EDIT | REPLY |   
Collection Saya  
No title

fchny260様、こちらは、昔よく作られていたといわれる図案の、再現?を試みたものです。研究者の友人が、どれだけの技術が残っているのか知りたいとの事からでした。。。

2006/05/10 (Wed) 14:23 | EDIT | REPLY |   
Collection Saya  
No title

gfellow214様、ありがとうございます!

2006/05/10 (Wed) 16:47 | EDIT | REPLY |   
daddys  
No title

しばらく振りのUP楽しく拝見しました。迫力ありますね。庭木を育てていると、特に今の時季は植物の生命力を強く感じます。そんなエネルギーが宿ったような更紗ですね。

2006/05/10 (Wed) 19:22 | EDIT | REPLY |   
ple*neb*8  
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はじめまして。クリスチャンです。聖書のはじめ(創世記)は、生命の樹が人間の歴史のはじめとして記されています。この物語はインドかペルシャの影響だと思っていました。または、インドが影響受けたのか? トマスによる伝道で、中国では景教となりました。

2006/05/10 (Wed) 23:32 | EDIT | REPLY |   
ple*neb*8  
No title

更紗については不分明ですが、絵の内容から言えば、生命樹の実を食べれるのは人間ではなく、鳥だというのは面白いとの印象です。 鳥が巣くっているのか、そこに住む。人を拒否しているのか、そのへんのことを考えました。

2006/05/10 (Wed) 23:36 | EDIT | REPLY |   
nip*on*m  
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3年前にオーダーしたものですか? 時間がかかるものですネ~ オーダーしたものと違うものを出してきたり、やはり文化の 違いが大きいようですネ 携わって業界の動きの早さ、約束は 徹底的に守らされる文化(?)にそまったせいか、違いの大きさに 驚かされますが、アバウトの世界もいいものかも知れませんネ

2006/05/11 (Thu) 09:55 | EDIT | REPLY |   
Collection Saya  
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Daddys'様、寒い冬を乗り越えて、この時季に草花がつくのを見ていると、生命力を感じますね。また逢えたような喜びもあってうれしいですね。

2006/05/11 (Thu) 11:37 | EDIT | REPLY |   
Collection Saya  
No title

pletneb78様、はじめまして。染織に描かれる生命樹に関しては、私としては、社会全体に自然と調和した美しさの中に、共存を描いているのではないかと考えています。それは自然に生まれた文化もあり、伝播文化もあると考えられるのではないでしょうか。また、各地に残る樹木信仰のなごりを強く残していると思います。

2006/05/11 (Thu) 12:00 | EDIT | REPLY |   
Collection Saya  
No title

nipponjm様、そうですね。文化の違いは大きいですね。こちらのインド更紗の場合、今までのものと違って、すべて手描きのうえ、天然染料で染めを繰り返しているので、とても手間がかかっています。天候にも左右されたり・・・・・・・で3年かかりました。

2006/05/11 (Thu) 12:08 | EDIT | REPLY |   
bun*a*san*8  
No title

ご訪問有難うございます。異文化を伝えていくことは大変です。活躍を祈ります。登録させて頂きます。

2006/05/12 (Fri) 00:13 | EDIT | REPLY |   
Collection Saya  
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ありがとうございます。励みになります。

2006/05/13 (Sat) 16:00 | EDIT | REPLY |   
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No title

豊穣祈願、不老長寿・・そんな思いが込められた模様だったんですね。写真で見てもわかる色の鮮やかさがすごいなと思いましたが、たんぱく質に発色を促すような作用があったとは知りませんでした。生活のうちに知る知恵ですね。因みに革は元を辿ると人間の唾液でなめされていたそうで・・・

2006/05/14 (Sun) 20:36 | EDIT | REPLY |   
Collection Saya  
No title

生命樹に描かれる祈りや思いも、多様に変化していくのであります。絹などの動物性のものはたんぱく質を含んでいるので、そのままでも綺麗に染めることが出来ます。革は人の唾液でなめされていたのですか...ごく自然に理解できますね。。。

2006/05/16 (Tue) 12:23 | EDIT | REPLY |   

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