中部ジャワ地震
27日朝、インドネシアのジャワ島中部に直下型地震が起きたようです。
ニュースで地震のことを知り、同夜、ジョクジャカルタの友人に電話をかけてみました。
何度掛ても、自宅の電話はなかなか繋がりません。あらためて、携帯電話に何度も電話して、
やっと繋がりました。彼女の家族や周囲には被害はないとのことでした。
ひとまず安心ですが、まだ、友人、知人のすべての安否の確認はできていません。
ニュースを観ていると、被害者数は増える一方です。
中部ジャワには、インドネシアを代表するジョクジャカルタの王宮があります。
現在の王は、「民衆の為に生きる王宮」を目指していることで、よく知られています。
近隣のスラカルタ(ソロ)地域にも、ふたつの王宮が現存しています。
また、インドネシアのバティック「ジャワ更紗」の最大産地でもあります。
世界遺産の仏教遺跡「ボロブドゥール」、ヒンドゥー遺跡のプランバナン寺院などもあり、
古都ならではの美しい町並みを残しています。
日本でいうと、京都や奈良のようなところでしょうか。
独特の文化は、話し方にも現れ、今でも守り継がれています。
そんな側面を知っていただけたら...と思いました。
この災害に、どのように力になれるだろうか、思案しているところです。
写真左、ジョクジャカルタ(通称ジョクジャ)のバティック。
白地に藍色や茶色で模様が浮かび上がるように染め描かれる。
写真右、スラカルタ(別名ソロ)のバティックは、ソガという染料を使う茶色がベースの色となる
---追記
現在の現地の状況はわかりませんが、ジョクジャカルタというところは、
地鶏のアヤムゴレン(鶏の唐揚げ)が美味しく、
町にはタクシー代わりにもなる馬車も走っています。
毎年5月-10月までの満月の夜に、プランバナン遺跡を背景にたいまつを燃やし、
ラーマヤーナ(叙事詩)を野外上演しています。とても美しい古都なのです。
取り合えず、友人で日本在住のインドネシア人ジャーナリストに、わずかばかりの義捐金
を託すことにしました。一番早く被災地に義捐金が届くように思いました。