カンボジア絹絣/花器・備前焼【黒野丈治】
ここ数ヶ月、プライベート、仕事と忙しくしておりました。
不器用な私は、用事がいくつも重なると、上手くこなせずに慌てるばかりです。
ようやく落ち着き、先週、友人が遊びに来ることになりました。
「何か活けよう」と備前の花器を出しました。
備前焼の黒野丈治さんの焼物です。
佐用の神楽窯工房を訪ねて求めた、とっておきの花器です。
土が錆びたような風合いと、このカタチに強く惹かれています。
生花のお稽古の経験のない私ですが、ある程度の形になっている?ように思います。
草木を活けてから4日目に撮りました。少し元気がありませんね。
花器の下の布は、カンボジアの絹絣。
黄金の繭ともいわれるカンボーシュという種類の繭から、絹糸にして織り上げる最高級の絹織り物です。
素晴らしい光沢をもち、コシとハリのある絹絣に仕上がります。
この素晴らしいカンボジア絹絣も、ポルポト政権の頃、
技術者も資料もすべて失われてしまいました。
数年前に、養蚕から始まり、最近ようやく織り上げるまでの、
一連のことができるまでになったといわれています。
そのうちの一枚です。
秋の夜長を楽しもうと、望遠鏡を購入しました。
焦点を合わせたり、倍率を変えたりという作業が、思っていたより難しく、
現在は、ただ月を眺めているばかりです。
月面を見ていると、黒野さんの焼物を思い出します。
【追記】
今さらながら打ち明けますが、、、
写真の草木は、活けたというより、ただ差し込んだだけでございます。
黒野さんの花器の魅力のひとつでもありますが、草花を差し込むだけで、
ある程度の表情を作ってくれるように感じております。
今度は、かわいらしく洋花を活けて撮りたいと思います。
■黒野丈治さんご自身でヤフーブログをやっておられます。是非ご覧下さい。■
「零度の焼締陶」http://blogs.yahoo.co.jp/chronosjapan