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更紗とアジアの良布

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のこしたいモノ=蓮布バティック+内田鋼一作「石」

オリジナル
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時々、古い布を見ていると、

どのような経緯で、糸や染料を手に入れたのか。

用途はなんだったのか。

何をイメージして、その模様にしたのか、だれが作り、

どんな人が使ってきたのか--と想像をめぐらせます。


古い良布に触発されて、100年後に残せる布を作りたいと考えます。

そんな思いを頭の片隅に置いて、かつて道楽で作ったのが、

画像写真にあるような、蓮布にバティック(ろうけつ染め)を描いたもの。


ジョグジャカルタの工房を訪ね、工房主と、模様や色を

「あーでもない、こーでもない」と話しこんで作り上げた一枚です。


ビルマのインレー湖近くで何年もかけて作られる蓮布は、自然な風合いが好まれて、

そのままの状態で、着物の帯に使われる人たちも多いのですが、あえてインドネシアに持ち込み、

ろうけつ染めを描いてみました。幸い失敗することなく、3枚が出来上がりました。


もし、この布が100年後に残っていたとしたら、

手にした人たちは、なんと口にするのだろうか。

考えてみるだけで楽しくなります。


残念ながら、オリジナルではあるものの、私自身の作品というわけではありません。

とはいえ「蓮布を染めようなんて考えた、布道楽の人がいたんだね」と語られたら嬉しくなります。


自己満足の世界。

あまり販売することは考えていませんでしたが、思いがけないことに1枚は、

ある美術館が購入してくださいました。

どのような用途に使われるか、詳しいことは伺っておりません。


写真の1枚は、ジョグジャカルタで染めたもの。

最近、「お嫁入り」が決まり、記念に撮りました。


石のオブジェは内田鋼一氏の作品。

川辺で、小石を探すかのように、たくさんの「石」の作品から選んだもの。


内田さんの、内側からあふれ出るエネルギー、それをカタチにしたようなふくらみに、

生命力とともに繊細さを感じています。

また、内田さんは、次々と湧き出るかのように、新しい作風を見せてくれます。

次は、どのような物を見せてくれるのだろう...と楽しみにしています。


---100年後、この蓮布と、石のオブジェは、それぞれに、

どこで、誰に、何を、感じさせてくれるのでしょう。


素材:蓮の茎の繊維100% ビルマ産
技法:型押し(チャップ)
特記:SOLD OUT


*写真、差し替えました。こっちのほうがアートっぽいかな...

Comments 7

赤唐辛子  
No title

石のオブジェだったんですね?パンかと思っていました。
ちぎってカレーにつけて食べたらおいしそうだなと...。
勝手にパンと思い込んでいたのでろうけつ染めの布はなんだかテーブルクロスに見えました。

2007/07/09 (Mon) 16:59 | EDIT | REPLY |   
Collection Saya  
No title

パンに見えますよね。それも私が好きなハード系のパンに見えるのが嬉しいところです。

2007/07/10 (Tue) 11:38 | EDIT | REPLY |   
chocoholic  
No title

浪漫ですね・・・・☆
時間を越えて、いつまでも輝くことの出来る作品たち・・・、ちょっとうらやましくなっちゃいますね^^

2007/07/10 (Tue) 18:53 | EDIT | REPLY |   
Collection Saya  
No title

名を成すは中の中、金を残すは下の下、人を残すは上の上」しっくりくる言葉です。胸に刻んでおきたいと思います。ありがとうございます。

2007/07/11 (Wed) 19:05 | EDIT | REPLY |   
Collection Saya  
No title

chocoさん、そんな素敵な表現をされると...照れくさいばかりです。

2007/07/11 (Wed) 19:06 | EDIT | REPLY |   
nip*on*m  
No title

布は 100年持たせるのはたいへんなんでしょうね~ 保存うまく行くといいですね~

2007/07/23 (Mon) 14:03 | EDIT | REPLY |   
Collection Saya  
No title

nipponjm様、虫の好きな絹やカシミヤなどではないので、100年保存するのはそう難しいことではなさそうです。保存次第なのですが...。

2007/07/24 (Tue) 20:09 | EDIT | REPLY |   

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