「みくまの」鳩居堂
数年前、夫が心から尊敬していた父親が、逝ってしまいました。
しばらくは無念な思いで、何もかもに無気力になっているようでした。
そんな夫を見て、いつでも父親に語り掛けられ、どこかで繋がれるような場所があれば・・・と、
自宅に線香を立てる場所を設けることにしました。
実家には仏壇もあるので、わが家のものは本格的なものではありません。
線香立てには、たまたま家にあった、アンティークの安南焼の椀を利用し、
壁面には、生前の義父が自ら筆を取り、私たち夫婦に贈ってくれた書を飾りました。
朝晩、線香を立て、お茶やコーヒーを供えるのが私たちの習慣になりました。
線香もいろいろな種類を試してみましたが、最近は、鳩居堂の2種類がお気に入り。
季節や、天気、その時の気分で使い分けています。
わが家にいらした方に「良い香りですね」と言われるのが、鳩居堂の「みくまの」です。
煙が少なく、長い時間、室内にほのかな香りが漂います。
「みのくま」を焚た日にいらしたお客さんから、「もう一度、お線香の名前を教えてほしい」
とのメールをいただき、写真付きでお返事をしようと、線香の写真を撮りました。
せっかくなので、こちらでも紹介します。